大切なお子さまと乗る!
自転車の安全な「乗り方」

自転車は運転する人が常にバランスをとりながら操る、結構難しい乗り物です。
自分1人で乗っている時は感じなかった方も、大切なお子さまを乗せると意識させられることがあるでしょう。

子ども乗せ自転車の安全な「乗り方」のポイントをお伝えします。

自転車が不安定になりやすいのはいつ?

漕ぎだし時

スピードが遅い時にお子さまや荷物の重さでハンドルが取られやすく不安定になりがち。

駐輪する時

お子さまや荷物を乗せたまま自転車を手押しししている時。

他にも自転車が不安定になりやすいタイミングはありますが、特にスピードが出ておらずバランスを取りにくいこの2つのタイミングは注意が必要です。

漕ぎだし時の注意点

サドルにお尻を乗せて、両足が地面について安定した状態から、しっかりペダルを踏み込んでください。ただし、電動アシスト付きの場合、踏み込みが強すぎると予想以上に急発進することがあるので注意。メーカーによって漕ぎ出しのスムーズさが異なります。

駐輪する時の注意点

お子さまや荷物の重さに加え、自転車の重さがあるので、一度傾いてしまうと立て直すのが難しくなります。自分側に傾くのであれば、体で支えられますので、駐輪操作や自転車を押して歩く際は、自転車を自分側に少し傾ける(サドルが足の付け根あたりに軽く寄りかかるくらい)と安定します。

!ポイント!

ハンドルロックが付いている自転車を選び、停車時は必ずハンドルロックをかけましょう。手元でハンドルロックできるもの、スタンドと連動して自動的にハンドルドックされるものなどがあります。

そんなに?!乗せ降ろしの回数

保育園や幼稚園の送迎で自転車を使っている場合、1日に3-5回、お子さまの乗せ降ろしをしている方が多いです。

1回目:園送り
2回目:園迎え
3回目:買い物や公園などへ立ち寄り
4回目:習い事送り
5回目:習い事迎え

お子さまの成長と慣れに注意

子ども乗せ自転車を購入する時は体重10kgに満たなかったお子さまが、1年後には+10kgということも。
20kgのお子さまを抱きかかけて、乗せ降ろしするのは一苦労でいちいち乗せ降ろしする事がおっくうに感じる事があるかもしれません。

慣れて油断するのは禁物!お子さまを乗せたまま自転車から離れたり、立ち話をしたりしないようにしましょう。

お子さまと荷物、先に乗せるのはどっち?

乗せる時
①荷物 ②お子さま
降ろす時
①お子さま ②荷物
お子さまが2人同乗している時

乗せる時

①荷物
②後ろのチャイルドシートに乗せるお子さま
③前のチャイルドシートに乗せるお子さま

降ろす時

①前のチャイルドシートに乗せるお子さま
②後ろのチャイルドシートに乗せるお子さま
③荷物

!ポイント!

  • お子さまをチャイルドシートに乗せるのは、出発の直前です。
  • 到着したら、安全で、平らなところに駐輪し、お子さまをすぐに降ろしましょう。
  • 前のチャイルドシートのほうが後ろより重心が高く、お子さまが動くと自転車が倒れるリスクが高い。

お子さまと一緒に安全運転!

走行中にお子さまが体を揺らしたり、手足をバタバタさせると、自転車はバランスを崩しやすくなります。
「自転車は倒れることがあり、倒れると怖い。〇〇ちゃんのために倒れたくない。」「体を動かさないように」と言い聞かせ、親子で協力して安全運転をしましょう。

!!注意!!

イヤホンをしない。お子さまとのコミュニケーションの時間に。

「危ないな」と思ったら

混雑した道など、自転車を走行させたら危ないと感じた時は、自転車を押して歩きましょう。

!ポイント!

自転車を押して歩いている時は歩行者。
歩道や横断歩道を通行できます。

!ポイント!

子ども乗せ自転車を「押して歩く」時のポイントです。
お子さまや荷物の重さに加え、自転車の重さがあるので、一度傾いてしまうと立て直すのが難しくなります。自分側に傾くのであれば、体で支えられますので、駐輪操作や自転車を押して歩く際は、自転車を自分側に少し傾ける(サドルが足の付け根あたりに軽く寄りかかるくらい)と安定します。

子ども乗せ自転車を購入後に、やるべきこと

新しい自転車に乗る練習をしましょう!

お子さまを乗せずに、新しい自転車に乗り慣れましょう。運転に慣れてから大切なお子さまを乗せて安全な道を選んで練習し、自信がついてから本格デビューしましょう。

お子さまをヘルメットに慣れさせる

大人も子どももヘルメット着用は努力義務です。
お子さまが「ヘルメットを嫌がる」というお悩みに対して、先輩ママからのアドバイスを掲載しますのでお試しください。

□軽くて、頭の形にフィットするヘルメットを選ぶ。(ブカブカや重いと嫌がる)
□親の希望をグッとこらえて、子どもに選ばせた。(気に入ったヘルメットだから被ってくれる)
□自転車より、ヘルメットを先に購入。おもちゃと一緒に保管したり、子どもが気になって被りたくなるよう仕掛ける。
□ヘルメットを被った姿を、スマホのセルフィ―や鏡で見せて、かっこいい(かわいい)、似合ってる、おしゃれ、など褒める。
□ヘルメットにお子さまの好きなキャラクターのシールを貼る。

子ども乗せ自転車「購入時」の注意点

体格の小さい方は「車長」にも注目
駐輪する際、片手はハンドル、片手はサドル、足はスタンドという体勢になります。体格の小さい方が、車長の長いモデルをつかうと、この体制をとれない事があります。
体格に合った、十分操作できるモデルを選びましょう。

!ポイント!

安全に利用する第1歩は、体格やライフスタイルに合った子ども乗せ自転車を購入する事。
「購入ガイド」をご参照ください。

安全運転チェックリスト

【準備】

□ 30分前到着くらいの余裕をもち、出発時間を設定
□ 親子でヘルメットを着用
□ 自転車が安定した場所でしっかり駐輪されている
□ パーキングストッパー 確認
□ カゴがある場合、荷物を先に入れる
□ 子どもは最後に乗せる
□ ステップを踏み台によじ登るのはNG!
□ チャイルドシートのシートベルトをしっかり装着
□ 走行中にベルトがずり落ちないように調整

【走りはじめ】

□ 自転車にまたがる
□ 両足が地面につき、サドルにお尻が乗っている
□ ペダルを踏み発進
□ 電動アシスト付き自転車は1こぎめからスピードが出ることがあり注意
□ スピードが遅すぎると転倒しやすいので注意

【走行中】

□ 子どもとコミュニケーションをとる
□ しりとり、歌ってもらう、今日楽しかった事を聞く など
□ 子どもを乗せていることを忘れない(安全第一)
□ 子どもに交通ルールやマナーを教えながら走る
□ イヤホン、スマホ厳禁
□ スピードを出しすぎない!無茶しない
□ マンホールや排水溝、段差に用心!
□ 常にブレーキをかける準備、両足をつける状態に
□ 基本的には車道の左側を走行
□ 歩道走行時は減速(いつでも止まれるスピードで歩行者優先)
□ 歩道走行時は車道側を走行

【停車時】

□ まず両足をつき、しっかり停車
□ スタンドをたて、スタンドロック
□ ハンドルロック
□ 降りてもママ・パパから離れない約束をする
□ 子どもを降ろす
□ 2人いる場合は前のチャイルドシートお先に降ろす
□ 荷物はお子さまを降ろした後、降ろす
□ ヘルメットを脱ぐ
□ ヘルメットを着用したまま遊ばせない
□ 自転車の鍵をかける

【メンテナンス】

□ 自転車のタイヤは月1回程度空気を入れよう
□ チャイルドシート、ヘルメットのベルト調整
□ 親子で一緒に自転車を拭いたり、メンテナンスしよう

おやこじてんしゃプロジェクトは子供乗せ自転車での事故ゼロ!を目指し、ママパパによる自転車安全利用の啓発活動に取り組んでいます

おやこじてんしゃプロジェクト

子ども乗せ自転車ユーザーが交通ルールを守るためには、まず「知ることから」。安全に乗るためには、体格やライフスタイルに合った自転車やチャイルドシートを選ぶことから。 私たちは子ども乗せ自転車を購入検討中や購入直後の保護者へ向けた啓発活動に力を入れています。