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【アンケート調査レポート】親のヘルメット「着用したい」多数派に。自転車ヘルメットに対するパパ・ママの意識が変わった理由とは。

自転車に乗るすべての人がヘルメット着用努力義務の対象となってから、2年半。

おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK がかつて実施したアンケートでは、保護者の約70%が「ヘルメットは着用しない」と答えていました。が、最新調査では、約70%のパパ・ママが「ヘルメットを購入・着用予定」と回答。今その意識がきく変わりつつあります。 何が意識を変えたのか――。 アンケートと座談会から、“意識の変化”をレポートします。
(写真)2025年11月都内で開催した座談会の様子。プレママさん、0~3歳子育て中のママやパパと、おやこじてんしゃプロジェクト(オージーケー技研株式会社・株式会社オージーケーカブト・ヤマハ発動機販売株式会社・PowerWomenプロジェクト)が集い、子ども乗せ自転車の安全利用について意見交換や情報提供を行いました。

2026年春スタート!自転車の「青切符」、理解は「なんとなく」が最多

2026年4月から、自転車の交通違反にも交通反則通告制度(通称:青切符)が導入されます。

近年

・ながらスマホの罰則強化
・酒気帯び運転の罰則化

など、自転車の取り締まり強化はニュースでも大きく取り上げられています。しかし、2025年のアンケートでは青切符制について「内容をよく理解している」人は少数派。
「なんとなく知っている」という回答が最も多く、具体的な理解はまだ十分とは言えない状況でした。

ヘルメット「着用しない」70%から2年半。保護者の意識はどう変わった?

2023年4月、道路交通法改正によりヘルメット着用努力義務は「自転車に乗るすべての人」に拡大されました。
その直前に行った調査では、

• 対象拡大を「知らなかった」人が半数以上
• 約70%が「今後も着用しない」

という結果でした。

それから2年半。
2025年11月のアンケートでは、

• 約60%が「購入・着用予定」
• 「すでに着用している」人も微増

2024年と比べても、着用意欲は約1割増。
全体の約70%がヘルメット着用に前向きという結果になりました。

▼アンケートの声
「法令も始まるし、万が一の時に頭を守るため」(東京・育休中/0歳&3歳ママ)
「ヘルメットを着用している人を最近よく見かけるので、売り場で選んでいるところです」(佐賀・2歳児パパ)
「子ども乗せ自転車の重さに驚き、命を守るため必要だと感じた」(東京・育休中/0歳&1歳ママ)

一方で「着用予定はない」と答えた人も、

• かぶりたいデザインがない
• 置き場に困る
• 出勤時のヘアスタイルが気になる

など、「不要」ではなく「課題がある」という声が目立ちました。

子どものヘルメット着用は「当たり前」

子どものヘルメットについては、

• 「着用させている」 「着用させる予定」 を合わせると、約95%

事故や転倒の話を見聞きしていること、着用努力義務への理解もあり、子どものヘルメット着用は“当たり前”という認識が広がっています。

ヘルメットはどれも同じ?再確認したい「安全基準」

ヘルメットの重要性を感じつつも、ほとんどの親がヘルメットを選ぶのは初めてのこと。座談会に参加した子ども乗せ自転車利用を検討中の親たちは、ヘルメットの安全基準や選び方の説明に耳を傾けました。
「ヘルメットの安全性と言われても見た目では分かりませんよね。そこで大切なのが『安全規格』です。SGマークは、衝撃吸収性やあごひもの強度など、厳しい試験に合格した証し。自転車用の基準をクリアしたヘルメットを選びましょう」(オージーケーカブト 丹生さん)
特に子ども用はサイズ選びが重要
大きめは脱げてしまう恐れがあるため、必ず試着して「ジャストフィット」を選ぶことが勧められました。

「布の帽子が被さっているおしゃれなタイプは、ヘルメットを被るのが少し恥ずかしいと思っていた私としてはとても興味があります。」(東京都在住・育休中・1歳児のママ)との声も。 着用の必要性を感じている保護者にとって、被りたくなるデザインや機能のヘルメットが増えていることも、着用率の上昇を後押ししているようにも感じました。

購入前に知りたい。子ども乗せ自転車の安全基準

「情報が多すぎて、何を基準に選んだら良いのかわからない」という悩みも多く聞かれました。

ポイントは、

• BAAマーク付き自転車 
• 幼児2人同乗基準適合車

「安全基準を満たした中から、道路環境やライフスタイルに合うものを選んでほしい」
(ヤマハ発動機販売 原さん)

▲写真 「子どもを乗せるのでパワフルなアシストを選んだ方が良いかという相談もあります。街中や路地など、狭い道路や歩行者と距離が近いような道では、漕ぐ感覚に近い優しいアシストだと安心感があるというユーザーの声もあります。試乗では漕ぎ出し以外の使い勝手も確認してみて欲しい。」とアドバイス。

ヘルメット、自転車用チャイルドシートはSGマークを確認

ヘルメット同様、自転車用チャイルドシートもSGマークが安全基準の目安になります。
そのうえで

• 乗せ降ろしのしやすさ
• 子どもをしっかり守る構造

など、忙しい子育て世代が、時間が無い中でも正しく利用できるよう、使いやすさを考慮した安全機能が紹介されました。

▲写真 「ベルトの根元が立ち上がっているのでお子さまを乗せやすく、ワンアクションでベルトの長さ調整ができお子さまにフィットするようになっています。ヘッドガードは国内最大級の270°でお子さまの頭をぐるっと囲うなど、安心安全のための機能を盛り込んでいます。ベビーカーでは当たり前だけど、今までチャイルドシートになかった機能を導入しているモデルが好評です。」自転車用チャイルドシートのトップメーカー オージーケー技研株式会社からの説明にも「見た目で安心感がある。子どもが守られている感じがする」との声があがりました。

参加者の声

「恥ずかしながら、子どもを2人乗せる自転車に規格があることを初めて知りました。専用の自転車は漕ぎやすい、使いやすいだけなのかと思っていました。所有している自転車は前後にチャイルドシートが付けられない仕様だと分かったので、自分の体格やライフスタイルを考慮しながら子ども乗せ自転車を選んでいきたい。」(都内在住・育休中・1歳児のママ)

「ヘルメットは正直ども同じだと思っていた。安全基準を確認する大切さを再確認した。」(都内在住・育休中・1歳児のママ) 座談会の参加者からはこのような感想がありました。

確実に高まる保護者の安全意識。それに応える情報発信を

アンケート結果からも、この2年半で保護者の安全意識が大きく変化していることが分かりました。依然進まないとされているヘルメット着用ですが、2年後には街中の光景も大きく変わっているかもしれません。

一方で、何を持って安全と判断するかの基準が十分知られていないことも分かりました。

おやこじてんしゃプロジェクトでは、これからも「子ども乗せ自転車での事故ゼロ」を目指すべく、親として知っておきたい安全基準や、安全利用の第一歩である選び方を発信していきます。ライフスタイルや体格に合った『おやこじてんしゃ』を選ぶことで、わが子との自転車生活がより安全で楽しくなることを願っています。

調査概要

【アンケート】

実施期間:2025年9月29日(月)〜10月14日(火)
対象者:0〜3歳の子どもがおり、子ども乗せ自転車利用前の保護者
有効回答数:181件
方法:Webアンケート
配信:おやこじてんしゃプロジェクト、会員制オンラインスクール「ともえスクール」Webサイト掲載・SNSシェア

【座談会】 開催日:2025年11月4日(都内)
参加者:アンケート回答者の中から11名
参加企業:オージーケー技研株式会社・株式会社オージーケーカブト・ヤマハ発動機販売株式会社

おやこじてんしゃプロジェクトは子供乗せ自転車での事故ゼロ!を目指し、ママパパによる自転車安全利用の啓発活動に取り組んでいます

おやこじてんしゃプロジェクト

子ども乗せ自転車ユーザーが交通ルールを守るためには、まず「知ることから」。安全に乗るためには、体格やライフスタイルに合った自転車やチャイルドシートを選ぶことから。 私たちは子ども乗せ自転車を購入検討中や購入直後の保護者へ向けた啓発活動に力を入れています。