調査レポート

\パパ・ママ意識調査/7割が「かぶらない」自転車ヘルメット着用努力義務って何のため?

道路交通法の一部改正により、2023年4月1日から、自転車に乗る際のヘルメット着用が年齢を問わず努力義務となりました。メディアで連日話題になっており「みんなどうするの?」と気になっている方もいるでしょう。

おやこじてんしゃプロジェクトが2023年2月に実施した保護者向け意識調査では、約7割が「今後もヘルメットを被らない」と回答しました。子育て世代の自転車ユーザーがヘルメット着用努力義務をどのように受け止めているのか、意識調査の結果やオンライン勉強会の受講者の声を紹介します。

ヘルメット着用努力義務とは?

『13歳未満の子どもに保護者が着用させるよう努めなければならない』とされていた自転車乗車中のヘルメットの着用について、2023年4月1日から自転車に乗るすべての人に対し努力義務化されました。

電動アシスト付自転車の普及や、コロナ禍での自転車利用者の増加もあり、交通事故の全体に占める自転車関連事故が増えている中で、ヘルメット着用により自転車での死亡事故を減少させたいとの狙いがあるようです。

パパ・ママ意識調査結果

おやこじてんしゃプロジェクトでは今年の2月に、自転車利用中のパパ・ママを対象に、ヘルメット着用に関する意識調査を実施しました。

ヘルメット着用努力義務の対象拡大は、年明け頃からメディアでも取り上げられることが増えてきており、現役ユーザーでもあるパパ・ママの半数が『知っている』と答えました。

ただ「4月1日以降、あなたはヘルメットを被りますか?」という質問には、70%が『被らない』と回答しました。

今後もヘルメットはかぶらないと回答した方に「どうなったらヘルメットを被りますか?」と聞いたところ、下記のような回答となりました。

「被らない」の声を詳しく見ていくと、ヘルメットの必要性は理解しつつもデザインやかぶり心地に不満があったり、出先での保管方法に悩んでいたりと、様々な理由があることが分かりました。

ヘルメットの果たす役割とは?メーカーに聞いてみた!

3月に開催したオンライン勉強会では、おやこじてんしゃプロジェクトのサポーターでもある株式会社オージーケーカブト 広報の小川さんに出演いただき、ヘルメットの果たす役割や、最新のヘルメットラインナップについてお聞きしました。

▲自転車関連事故の件数は減少傾向にあるが、交通事故全体に占める割合は増加傾向にある。

▲自転車乗車中の事故で亡くなった方の約6割前後が、頭部の損傷が死因となっている。

▲自転車乗車中の事故で、ヘルメット着用に比べ、未着用だと約2.2倍致死率が高い。(=着用していた場合は致死率が半減)

▲「ヘルメットなし」の場合、頭蓋骨骨折を起こすに十分な応力が広い範囲にわたって作用していることが分かる。

「努力義務なので、ヘルメットを着用しなくても罰則はありません。ただ、事故を起こしてしまった場合の保険の過失割合に影響を及ぼす可能性があると言われており、また、街中で警察官からヘルメットの着用について言及があるケースが考えられます。」(株式会社オージーケーカブト 広報 小川さん)

「自転車用のヘルメットというと、流線形のスポーツタイプをイメージして及び腰になる方もいるかもしれません。安全のために気軽に、身近にヘルメットを着用いただけるよう、カジュアルなデザインやキャップタイプのヘルメット、広めのツバが日よけになる帽子型ヘルメットなど、普段使いしやすいラインナップも展開しています。」(株式会社オージーケーカブト 広報 小川さん)

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https://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/other/index.html

オンライン勉強会受講者の声

オンライン勉強会の参加者は主に0歳の子どもがいるママ。保育園入園や自身の復職を目前に控え、子ども乗せ自転車の利用を検討中の方も多くいました。

ヘルメットの果たす役割や、最新のラインナップを知ると、意識に変化があったようです。

▼受講者の感想(一部抜粋)

「自転車自体、何年も乗っていない私が、1歳になったばかりの子どもを乗せて電動自転車を運転できるのか不安です。事故に遭うリスクを考えて、大人のヘルメット着用もぜひ検討しようと思いました。」

「4月からのヘルメット着用は義務ではないので、購入の検討はまだのんびりと考えていました。しかし罰則はないものの、何か事故があった時の過失や責任が変わってくるかもしれないと言うのを聞き、夫と話して購入検討しようと思いました。」

「自転車のヘルメットが4月1日から努力義務になることを知らなかったのですが、この講座を機にオシャレなヘルメットを買ってみようかなと思いました。」

「スポーツ用の自転車に乗る人が増えて、スピードが速いのが怖いです。歩道は歩行者優先と知らない人も多そうです…万が一のことで後悔するくらいなら、ヘルメットをかぶろうと思います。かっこいいヘルメット探します!」

まとめ

あなた自身はお子さまに「ママとパパはヘルメット被らないの?」と言われた時にどう答えますか?

おやこじてんしゃプロジェクトでは、大切なお子さまと、お子さまにとって大切な保護者のみなさまを重篤な怪我から守るため、親子でヘルメット着用を心からお願いしています。

おやこじてんしゃプロジェクトは子供乗せ自転車での事故ゼロ!を目指し、ママパパによる自転車安全利用の啓発活動に取り組んでいます

おやこじてんしゃプロジェクト

子ども乗せ自転車ユーザーが交通ルールを守るためには、まず「知ることから」。安全に乗るためには、体格やライフスタイルに合った自転車やチャイルドシートを選ぶことから。 私たちは子ども乗せ自転車を購入検討中や購入直後の保護者へ向けた啓発活動に力を入れています。