おやこじてんしゃプロジェクトby OGKでは、未就学児を育てる保護者を対象に「子どもの習いごとと移動」についてアンケート調査を実施し、227家庭から回答を得ました。
今回のアンケートでは、子どもが習いごとをしていない家庭(116回答数)の80.0%が、「送迎の負担が軽くなれば習いごとを始めたい」と回答しました。本レポートでは、習いごと選びで重視することや、送迎に関する負担、子どもの体験機会を広げるために求められる環境について、調査結果を報告します。
送迎がラクになれば、習いごとを始めたい家庭が8割
現在、子どもが習いごとをしていない家庭に「送迎の負担が軽くなれば、習いごとを始めたいと思うか」と尋ねたところ、80.0%が「ぜひそう思う」「ややそう思う」と回答しました。

習いごとを始めるには、費用や時間、子どもの興味など、さまざまな条件があります。
それでも、送迎の負担が軽くなることで、習いごとを前向きに考えられる家庭がこれだけあるという結果は、注目したいポイントです。
では、すでに習いごとをしている家庭は、どのようなことを大切にし、何に悩んでいるのでしょうか。
習いごとは、子どもの興味だけでは決められない
全員に、習いごと選びで考慮することについて尋ねました。

様々な項目がある中で、多く挙げられたのは、「子どもが楽しめそう」「子どもが興味を示している」という点でした。
費用や通いやすさなどの条件に加えて、子ども本人の意向を最も優先したいという保護者の想いが数字からも伝わってきます。
送迎の負担は「移動すること」だけじゃない
習いごとで負担に感じることとして、費用面や送迎、自宅での宿題や時間の確保など、様々な課題があります。その中でも特に就労中の家庭では、70.7%が「習いごとの時間帯」を負担に感じているとの回答でした。

自由回答にも、このような声が寄せられています。
「フルタイム勤務のため、平日夕方の習いごとは自分で通える年齢にならないと難しい。」
(東京都在住/フルタイム勤務/2歳6歳・2児の母)
「育休中は通わせていたが、職場復帰に伴い送迎ができなくなるため辞めた。時間変更もできたが、まだ3歳で18時からの習いごとは本人への負担が大きいと思ったので諦めた。」
(北海道在住/時短勤務/1歳3歳・2児の母)
就労中の家庭は、保育園のお迎えから習いごとへ行き、帰宅して夕食、お風呂、就寝…と、
ライフスタイルに習いごとを加えるには、家族全体のスケジュールを考える必要があります。
さらに、きょうだいがいる家庭では、習いごとに通う子どもだけの移動とは限りません。
0~2歳児と3~6歳児の両方がいる家庭では、「親の負担」「下の子の存在」なども
習いごとのハードルとして挙げられました。
「上の子の習いごとの間、歩き始めた下の子をずっと追いかけているのが大変」
(埼玉県さいたま市/派遣勤務/2歳5歳7歳以上・3児の母)
「長男だけ連れて行きたいが、大人ひとりの時は他の兄弟も全員一緒に移動しなければならない」
(高知県在住/パートタイム勤務/1歳3歳6歳・3児の母)
こうした声から見えてくるのは、送迎の負担は、単に教室まで移動することだけではないということ。
「習わせたいか、習わせたくないか」だけではなく「仕事との両立、きょうだいの予定、習いごとの待ち時間」など、さまざまな調整が必要になる中で「どうすれば今の暮らしの中で続けられるか」そんな視点も、習いごと選びには欠かせないようです。
習いごと選びで見落としがちな「通いやすさ」
習いごとを探すとき、教室のプログラムや費用などの情報はわかりやすく比較できます。先生の雰囲気、子どもが楽しめそうかどうかは実際に体験レッスンで判断するでしょう。
一方で、実際に通い始めてからの送迎については、意外と見落としがちかもしれません。
「仕事帰りに間に合うかな?」
「雨の日はどうやって通おう?」
「下の子を連れて待つ場所はあるかな?」
教室の情報は調べられても、わが家にとって無理なく通えるかどうかは、それぞれの家庭で考える必要があります。
今回のアンケートでも、子どもの体験機会を広げるために必要な環境として、最も多く挙げられたのは「徒歩圏内に教室が増えること」でした。
そのほかにも、送迎サービス、安全に移動できる環境、駐輪場・駐車場、公共交通機関の利便性など、さまざまな希望が寄せられています。
こうした結果からも、習いごとを選ぶ際には「何を習うか」だけでなく、「どう通うか」も大切な判断材料であることがうかがえます。
送迎手段別の負担感に、大きな差はない?

送迎手段別に負担感を比較したところ、いずれの送迎手段でも半数以上が負担を感じています。負担を感じる割合は電車送迎が一番高く、徒歩、自動車、自転車の順となりました。
送迎手段別に具体的な困りごとを見ると、
自家用車では二人に一人が「きょうだいの同伴」を挙げる一方(52.3%)、
自転車(子ども乗せ自転車を含む)ではほぼ全員(97.4%)が「雨の日」と回答しました。
徒歩や電車移動派も大多数が「雨の日」と、天候に関する困りごとが目立ちました。

「駐車スペースが限られていると見込んで早めに家を出ないといけないので、結果所要時間が長くなる。」(車送迎/千葉県在住/フルタイム勤務/チアダンスを習っている5歳児の母)
「雨の日に屋根のない駐輪場場だとレインコートを脱いだり着たりするのが大変。レインコートを置いておく場所にも困る。」(自転車送迎/東京都在住/パートタイム勤務/体操教室に通う5歳児の母)
「駐車場探し・渋滞・時間が読めないなどが負担」という自動車送迎派の声も目立ち、限られた時間で時間のロスが少ない移動手段として、自転車移動の負担感がやや低いことにつながったようです。
小回りの利く自転車ですが、雨や暑さ・寒さなど天候の影響は避けられず、対策も必要になりそうです。
わが家に合った習いごとの選び方を
今回の調査では、習いごと選びにおいて子どもの興味や楽しさが重視される一方、送迎や時間の確保など、家庭の生活環境に関わる課題があることがわかりました。
特に、習いごとをしていない家庭の80.0%が、「送迎の負担が軽減されれば習いごとの開始に前向き」であると回答しています。
また、就労中の家庭では習いごとの時間帯が課題となっており、きょうだいを伴う移動や待機時間なども負担として挙げられました。
子どもの体験機会を広げるために求められる環境としては、徒歩圏内の教室の充実をはじめ、送迎サービスや安全な移動環境などが挙げられています。これらの結果から、子どもの習いごとを取り巻く課題には、教室の内容や費用だけでなく、家庭の生活時間や移動環境も関係していることがうかがえます。
せっかく習いごとを始めるなら「継続して取り組んでほしい」と願うのが多くの親の願いではないでしょうか。習いごと選びは子どもの「やってみたい」と、家族の「これなら続けられる」、その両方を大切にすることが[af1] [kw2] 継続に欠かせないことが、227家庭の声から伝わってきました。
子どもが楽しめることも、家族が無理なく送迎できることも、どちらも大切。
通いやすさを重視することは、子どもの可能性を妥協することではなく、楽しく続けるための前向きな選択なのではないでしょうか。
ライフスタイルは親の就労状況や子どもの年齢、人数によって家庭ごとに変わってきます。調査結果も参考にしながら「わが家らしい習いごとの選び方」を考えてみるきっかけになれば幸いです。
おやこじてんしゃプロジェクトby OGKでは、子育て家庭の暮らしや移動に関する実態調査を行い、保護者の声を集めています。日々の暮らしの中で、どんな場面で移動し、何に困り、どんな工夫をしているのか。こうした声を大切にしながら、子ども乗せ自転車の安全利用に役立つ情報発信や啓発活動に取り組んでいます。
選び方チェックシート
自転車屋さんに行く前に、ご家族でチェックリストに沿って確認しておきたい事をまとめた「選び方チェックリスト」です。
購入検討中のパパ・ママが抱く素朴な疑問に自転車屋さんが答える動画
1テーマ1分で動画を視聴できます。
①子どもを乗せていい自転車は?
②何歳から乗れる?タイヤが小さいのはなぜ?
③比べて納得!モデルの違いをチェック
④電動アシスト…必要?耐久性は?
⑤充電の頻度は?バッテリー長持ちのコツ
⑥チャイルドシートはどう選ぶ?
メーカー担当者の解説
🔴ヘルメットの選び方&正しいかぶり方
解説:株式会社オージーケーカブト
🔴【チャイルドシートは3種類】種類別の特徴が分かる!
解説:オージーケー技研株式会社
🔴親として守りたいルールやマナー
動画:おやこじてんしゃ勉強会
おやこじてんしゃプロジェクトのwebサイトで基礎知識を確認しよう!
おやこじてんしゃプロジェクトwebサイト
調査概要
調査対象:0-6歳の子がいる保護者
有効回答数:227件
調査期間:2026年8月18日(火)~9月13日(日)
調査方法:おやこじてんしゃプロジェクトおよび会員制オンライン親子ひろば「ともえスクール」のメールマガジン・SNSを通じたWebアンケートと、東京・大阪で開催した親子イベント参加者へのWebアンケート。
回答者の属性

